新神戸駅からダイレクトアクセス!ひまわり咲く布引ハーブ園に行ってきた①
みなさまこんにちは。ゆわきーです。
このブログをご覧頂き、ありがとうございます。
先日の箕面に続き、どこか近場で自然が感じられる場所に行きたいと思い立ち、神戸の布引ハーブ園に(実は初めて)行ってきました。
布引ハーブ園って、関西にお住いの方にとっては定番のお出かけスポットなのかと思いますが、
思った以上に楽しめて、ほぼ新神戸駅直結という立地なので、他の地域から旅行に来られた方にも是非行ってみてほしいと思いました。
そこで今回は、「神戸観光を終えて、新神戸駅から新幹線に乗る前に寄ってみた」というイメージで、三ノ宮~新神戸~現地までの道のりと園内の様子をご紹介します。
★今回のもくじ
1.三ノ宮駅~新神戸駅~現地までの道のり
三ノ宮駅~新神戸駅は頑張れば歩ける距離なのですが、少し時間がかかるうえに上り坂なので、大きな荷物を持っている時は地下鉄を使った方がいいです。
地下鉄の新神戸駅は部分的にキレイに改装されているところと、昭和を感じるところがつぎはぎになっていてシュールな雰囲気でした😆
地下鉄改札の脇にはコインロッカーがあります。
布引ハーブ園は全体が斜面になっていて、大きな荷物を持って歩くのは辛いので、できれば荷物は駅のコインロッカーに預けましょう。
地下鉄の南出口から道なりに進み、途中で現れるエレベーターで上に上がります。
エレベーターで上層階に上がり、さらに道なりに坂を上っていくと、ハーブ園行きのロープウェイ乗り場に着きます。
通常営業の場合、ロープウェイ往復&入園料で大人1人1,500円です。
2.乗りごたえ満点のロープウェイ
今回、ある意味一番インパクトが大きかったのがロープウェイ。
正直、ここまで乗りごたえがあるとは思ってませんでした😮
動き出すとけっこうなスピードで上昇するのでかなりスリリング😲
窓の外には、緑が広がる先に新神戸~三ノ宮のビル群、さらにその先に港と海、という変化に富んだ景色が広がります。
ロープウェイには途中駅があり、そこで降りてハーブ園を登っていくこともできますが、なかなかきつい道のりになりそうなので、終点の山頂駅まで乗り通して下っていく方が無難です😅
(ちなみに、ロープウェイの往復券を買っておくと、途中駅と山頂駅の間を何度でも往復できます。)
3.山頂エリア
山頂駅を降りると、さっそくたくさんのお花やハーブが出迎えてくれます。
この辺りにはレストランやお土産屋さん、オープンカフェなんかが並びます。
お土産屋さんを覗きましたが、エッセンシャルオイルやフレグランススプレーといったアロマ関連のアイテムから、兵庫県のお土産まで、意外と手広く揃ってました。
さらに奥に進むとローズガーデンもありました。
せっかくなので、少しバラの花を撮影してみました。
と、駅から山頂まででも結構楽しめちゃいます(笑)
最後まで書くと長くなりそうなので、続きは次回の記事にまわします。
それでは今回はいったんここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
素敵カフェコレクション!SANWA COFFEE WORKS(大阪:天満・天神橋筋六丁目)
みなさまこんにちは。ゆわきーです。
このブログをご覧いただき、ありがとうございます。
さて、突然ですが私はカフェでお茶するのが大好きです。
旅先で素敵なカフェを探すのはもちろん、普段の行動範囲(京都~大阪~三ノ宮あたり)でも、行ったことないカフェをぼちぼち開拓しています。
そこで、せっかくブログを始めたので私が出会った素敵なカフェをご紹介するカテゴリーを作ってみました。
自分が実際にお邪魔したお店を記事にしていこうと思うので、記事を増やしてお店のデータベースのようにしていき、みなさまがカフェを選ぶ時の参考にしてもらえるレベルまでもっていくのが目標です😊
記念すべき1回目は、「SANWA COFFEE WORKS」(サンワコーヒーワークス)さんの本店にお邪魔した時の様子を、お店までの道中も含めて書かせていただきます。
1.お店にたどり着くまで~商店街散歩~
SANWA COFFEE WORKSさんの本店はJR天満駅と大阪メトロ天神橋筋六丁目(天六)駅の間くらいにあります。
梅田からは電車で移動してもいいのですが、歩いて行くと途中で面白い景色に出会えるので、時間に余裕がある時は運動がてら歩いてみることをおすすめします。
私は梅田から中崎町まで都島通りをひたすら歩き、中崎町からは中崎通商店街に入ってみました。
中崎通商店街は中国系や東南アジア系のお店が多くて、中国語オンリーの看板があったり、どこからともなくスパイスのにおいが漂ってきたりと、異国情緒満点です(笑)。
今は海外旅行に行くにはハードルが高すぎて、現地の味が恋しくなっている方もいらっしゃるかと思うので、そんな味に飢えてる方はぜひ開拓してみてください!
しばらく歩くと、「日本一長い商店街」として有名な「天神橋筋商店街」へと移ります。
こんな感じで、梅田から歩いて行っても商店街めぐりができるので、とても楽しい道中になります。
天神橋筋商店街は有名なグルメスポットでもあり、たこ焼きやうどん、お好み焼きといった大阪グルメをはじめ、お店の種類が豊富です。
天六界隈はに久々に来たのですが、もう少し若いころはカルダモンさんのカレーにハマっていた時期がありました…。また行きたいな…。
2.お店の様子
と、そんなエキゾチックで濃ゆい道のりを経て(笑)、天神橋筋商店街を抜けて少ししたところにお目当てのお店が。
夕方にお店に入ったのですが、店内はかなり賑わっており、1階はお客さんで満席近く。
さらっと慣れた感じでテイクアウトをするお客さんもいらっしゃり、常連さんも多そうな雰囲気でした。
店内は木製のテーブルセットと観葉植物が中心のインテリアで、シンプルで落ち着きがあります。
こういうお店にはついつい長居してしまいますよね…。
また、物販もかなり充実しているようで、豆類の種類がかなり豊富に揃っていたほか、アイスドリンクのベースにオリジナルマグカップなどが棚に飾られています。
ちなみに、私は今回1階席を利用しましたが、2階席もあるようです。
次回は2階席を利用してみたいですね。
3.今回頂いたもの
価格帯(Sサイズ)は、エスプレッソドリンクがおおむね500円台~600円台、ドリップコーヒーは500円台~700円台くらいでした。(テイクアウトだともう少し価格帯下がります。)
私はスイーツも目当てで、何種類かで迷ったある中からアップルパイをチョイスし、アイスカフェラテ(Sサイズ)とセットで1,040円也。
アイスラテのほうは、かなりミルクが濃い目でマイルドなお味でした。
苦みの強いコーヒーが苦手な方にはちょうどいいかもしれません。
私はマイルドなタイプのカフェラテが好きなので、好きな味でした🥰
アップルパイは温められた状態でバニラアイスと一緒に提供されました。
生地はサクサク、中のリンゴのフィリングは優しい甘味で、ペロッと食べらます。
バニラアイスを乗せながら食べると、当然さらに幸せなことに😍
私はアップルパイが好きなので、今回は条件反射でアップルパイにしましたが、他にも桃を使ったタルトなど何種類かのスイーツがあり、他のも美味しそうでした…。
また食べに行かなきゃ😋
お店に入る前ににわか雨に降られたのですが、店内でゆっくりさせて頂き、雨が止んだタイミングでお店を後にしました。
ごちそうさまでした!
4.その他お店情報
さて、SANWA COFFEE WORKSさんは今回ご紹介した本店の他にも、大阪駅併設のLUCUA1100にも支店をお持ちです。
LUCUAのお店に行かれたことがある方は、ぜひ本店の方にも足を運んでみてください。
楽しいお散歩コース(笑)と、また違ったお店の雰囲気が楽しめるかと思います。
★お店情報
SANWA COFFEE WORKS 本店
最寄駅:JR大阪環状線 天満駅
または大阪メトロ堺筋線・谷町線 天神橋筋六丁目駅
営業時間(通常):9:00~23:00
※この記事の執筆時点では20:00までの時短営業とのことでした。
お店に行かれる際には営業時間をご確認ください。
それでは今回はここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
梅田から30分でお手軽日帰り旅行!箕面の滝で自然に癒されてきた
みなさまこんにちは。ゆわきーです。
このブログをご覧いただき、ありがとうございます。
さて、少し前のお話になりますが、日帰りで箕面に行ってきましたので、今回はその時の様子を書きたいと思います。
大阪の中心地である梅田から電車で30分、超お手軽に自然を味わえるありがたいスポットです。
最近なにかと屋内に籠りがちなことが増えているかと思いますので、ぜひ自然に触れに行ってみてください。
梅田から阪急電車を乗り継いで30分ほどで、玄関口となる箕面駅に到着します。
この日は気持ちのいい晴れで、絶好のお散歩日和でした🌞(ただし暑かったですが😅)
価格:3,805円 |
今回の目的地は箕面の滝なので、さっそく滝に向かって歩き出します。
箕面の滝までは徒歩で片道40分ほどの道のりです。
山道のような起伏がなく日影が多いため、普段歩き慣れていない人にもやさしい道のりになっています(ただし今の季節は帽子や日焼け止めを準備したほうが安全です)。
道中は緑が多いのですが、川沿いを歩くため水辺の景色も多く、梅田からたった30分なのに大自然の中にいる気分を味わうことができます。
この日は特に暑かったため、水着やTシャツで水遊びをしている人が多かったです。
川遊びなんて子供のころにしたきりですが、横から見てると楽しそうに映ります😊
そんな感じで、けっこう歩いたかな…という頃合いで一番奥の箕面の滝に到着しました。
疲れすぎず、でも物足りないこともなく、ほんとにちょうどいい長さのウォーキングコースでした。
箕面の滝にはこれまで2回ほど来たことがあり、今回が3回目なのですが、改めてじっくり見るととても美しい滝ですね。
日本の滝というと、日光の華厳の滝や和歌山の那智の滝なんかが有名ですね。
箕面の滝はそれらに比べてコンパクトですが、水辺の景色まで含めた見た目の美しさでは全く引けを取らないと思います。
さて、しばらく滝を見て癒されたので、来た道を引き返します。
先ほどと同じ道でも、逆の方向から見ると違う景色が見えて楽しいですね。
同じ場所でもついつい何度も写真を撮ってしまいます。
短い道のりの中に画になるスポットが多すぎて、なかなか前に進めませんでした(笑)。
次に来るときはもう少し時間に余裕をもって来るようにせねば…と反省😅
また紅葉の季節にも撮影に来たいですねー。
さて、往復歩いてさすがに疲れたので、お茶の時間に。
ウォーキングコースの入り口近くにある「ゆずりは」さんにお邪魔しました。
前回箕面に来た時にこちらでランチを頂いたのですが、おいしかったので再訪です。
スイーツメニューの種類が豊富で、かき氷にしようかパフェにしようかケーキにしようか…と、かなり本気でしばらく迷って、抹茶のガトーショコラとセットでアイスオーレを頂きました。
器のギャラリーがあるだけあって、お皿やグラスがとってもおしゃれです☺
お味のほうは甘ったるくなく上品で優しいお味です。
添えてある生クリームと小豆がいい仕事をしており、一緒に食べると甘みが強くなってちょっとした味変になります。
量もちょうどよいので、飲み物と一緒にちょっとずつ味わって頂くと幸せな気分になれます😋
素敵な空間とケーキにまったり癒されつつ、箕面駅に戻って阪急電車で梅田へ。
と、少し駆け足でしたがこんな感じで箕面を楽しんできました。
梅田から電車でたった30分ほどの移動で大自然を味わいつつおいしいスイーツも頂くことができるという、充実した時間になりました。
最後に少し話が脱線しますが、この記事を書く少し前に再度の緊急事態宣言発出のニュースを見て、最近なんだか発出のスパンが短くなってきたと感じました。
こうなってくると、お出かけの予定を変更せざるをえないことも増えてくるのではないかと思います。
そんな中で今回は箕面についての記事をたまたま上げましたが、箕面のように街中を離れて自然に触れられる場所というのは、今のような状況下ではとても大切な存在です。
自然に触れ、新鮮な空気を吸うことは人間の心身の健康維持にとても重要な役割を果たします。
油断すると籠り切りになってしまうこんな時だからこそ、みなさまもぜひお出かけ先に自然が多い場所を選んでみてください。
私もみなさまに少しでもそんな景色をご紹介できるように、がんばります。
それでは今回はここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
価値ある観光列車シリーズ③~バブル時代の博物館~スペーシア
みなさまこんにちは。ゆわきーです。
このブログをご覧いただき、ありがとうございます。
少し休憩をはさみましたが、おすすめの観光列車シリーズの最後3つめをご紹介します。
よろしければ1回目、2回目の記事も読んで頂けると嬉しいです。
今回は(純粋な観光列車とは少し違うかもですが)「スペーシア」をご紹介します。
「スペーシア」は東武鉄道が主に浅草~日光・鬼怒川温泉間で運転している列車です。
★今回のもくじ
1.「スペーシア」の概要
①DRCの系譜
②バブルの申し子
2.「スペーシア」の魅力
①豪華さを感じる移動空間
②懐かしさ満点の「ビュッフェ」
③コスパ最高のコンパートメント(個室)
3.まとめ
①1つの時代の象徴
②気になる後継ぎ
1.「スペーシア」の概要
①DRCの系譜
東京から日光への鉄道輸送においては古くから東武鉄道と国鉄が激しい競合を繰り広げていたため、東武鉄道はこの路線に肝いりの特急型車両を導入してきました。
特に1960年にデビューした1720系車両は当時としては破格の快適性を持つ列車であり、「DRC」(デラックスロマンスカー)の愛称で親しまれ、名車として多くの人の記憶に残りました。
なんでも、DRCの車内にはビュッフェやジュークボックス付きのサロンカーまであったとか…😲
そんなDRCの後継車両として1990年にデビューしたのが「スペーシア」です。
DRCが持っていた「ゆとり」を引き継ぎながら、さらなる魅力も持って生まれた、新たなる名車でした。
②バブルの申し子
スペーシアがデビューしたのはまさにバブルの時代真っただ中。
皆が気前よくお金を使えて、豪華なものが売れていく時代でした。
この時期に登場した(あるいは開発期間がバブルと被っていた)他の鉄道車両も、今とは比べ物にならないほど豪華な顔ぶれがそろっていました。
新幹線では、JR西日本が史上最も豪華な新幹線との呼び声高い100系グランドひかりを1989年にデビューさせました。
在来線ではJR東日本の3大看板特急(651系スーパーひたち、253系成田エクスプレス、251系スーパービュー踊り子)が話題をさらい、
少し遅れてJR九州では伝統の「つばめ」の愛称を冠された787系が走り出します。
そんな中でもスペーシアもライバルに負けない豪華な設備とゆとりで多くの利用者の心をつかみ、
登場の翌年には超強力なライバルであった「スーパービュー踊り子」との闘いを制してブルーリボン賞を受賞します。
まさに「バブル時代の鉄道車両」のお手本のような存在だったスペーシア。
次はその中身をご紹介します。
2.「スペーシア」の魅力
①豪華さを感じる移動空間
スペーシアの車内インテリアには、豪華さを演出してくれる様々な要素があります。
床はカーペット敷きでテーブルは大理石調、さらにシートの前後間隔はJR特急のグリーン車の水準に近いゆとりがあるものです。
なんでも、当初の車内インテリアのデザインは銀座東武ホテルのデザインを担当した方が務められたそうで、ホテルのデザインイメージを車内で表現したのだとか。
なるほど、そう言われてみるとそんな感じがしますね。
対して、現在のシートデザインは東京スカイツリーのロゴの意匠を連想させるようなポップさもあり、なんだかおもしろい取り合わせですね(笑)。
浅草から日光、鬼怒川温泉まではいずれも2時間程度の道のりですが、2時間ではもったいないくらいのゆとりを感じることができます。
②懐かしさ満点の「ビュッフェ」
※注意!
この記事の執筆時点では、新型コロナウィルスの影響で残念ながらスペーシアの車内販売は休止中とのことです。
早期に再開ができることを祈ります…!
以下の内容はコロナ騒ぎの前に乗車した際のものです。
スペーシアの3号車にはビュッフェ(車内販売カウンター)があり、アテンダントさんから飲食物を購入することができます。(ワゴンによる車内販売もあります)
品ぞろえを見ると、最近の観光列車のようなちょっとおしゃれめなご当地モノではなく、ひと昔前のレトロな感じです。
個人的には、冷凍食品のチャーハンとかたこ焼きとかが懐かしくて反応してしまいます(笑)。
各地で車内販売がどんどん縮小されている中、かなり健闘している内容だと思います。
ちなみに私がスペーシアに乗った時はアイスクリームを購入しましたが、おそらく一番人気はビールサーバーから直接注がれる生ビールだったようで、ビールが入ったカップを持ったお客さんがたくさん車内を闊歩していた光景が思い出されます(笑)。
(ちなみに、別の機会にスーパービュー踊り子に乗車した時も生ビールが大人気だったので、生ビールは車内販売のキラーアイテムのようです🍺)
③コスパ最高のコンパートメント(個室)
スペーシアの最大のハイライトはなんといってもコンパートメントルーム(個室)です。
なんと、6号車1両が丸々個室のみの車両となっており、1列車につき6室もあるため、しまかぜやサフィール踊り子といったプラチナチケット化する個室に比べてかなり切符がとりやすいです。(それでも土休日は大人気ですが。)
奥行きがかなりとられているためソファにはゆったり座ることができ、窓が大きいので車窓を楽しむにもうってつけです。
そしてこちらにも大理石の大きなテーブルが健在と、しっかりバブリーな雰囲気を演出してくれます(笑)。
こんなすごい設備が、1室3,770円(土休日の場合。平日は3150円)の追加料金で利用できてしまうので、かなりお得です。
3人グループであれば1人1,300円くらいで済みますからね。
(※JR直通で新宿発着の「スペーシアきぬがわ」運用の際は、料金体系が変わります。)
グループ旅行の時はもちろん、特に、小さいお子様連れの時はかなり助かる設備です。
実際、私の知り合いでも家族旅行でスペーシアの個室を重宝している人をちらほら見かけます。
おそらく現存の特急列車の中でも個室利用のハードルが特に低い列車の一つです。
ぜひ、スペーシアで個室デビューしてみませんか?
3.まとめ
①1つの時代の象徴
スペーシアを一言でいうと「バブルを感じられる列車」と表現できると思います。
登場から30年ほどが経ち、さすがに経年の跡が目立つ部分もありますが、登場当時からの名残を多くのところから感じることができ、当時の車両事情を見て取ることができます。
先述のように、スペーシアがデビューした時代にはバブルを背景に豪華な設備を持った列車たちが多く登場しましたが、今となっては引退してしまった車両や改造や短編成化で当時の姿をとどめていない車両が多く、スペーシアは数少ない「生き証人」になりました。
ある意味バブルとは特殊な時代で、その特殊な時代に生まれた車両たちもまた特殊な車両なのだ、と言ってしまえるのかもしれませんが、
そんなバブルの車両たちに憧れながら幼少期を過ごした筆者にとっては、鉄道を好きになる過程での原体験と言えるものです。
(なので、私が好きな車両はバブル時代からちょっと後くらいの車両が圧倒的に多いです(笑)。)
そんなバブルの博物館のような車両がまだ走ってくれているのはうれしい限りなのです。
②気になる後継ぎ
とはいえ、そんなスペーシアもデビューから30年経ち、さすがに後継車両の話が出てきました。
2017年に東武鉄道が発表した中期経営計画の中身として、「フラッグシップ特急の導入」が挙げられており、2020年ごろにスペーシアの後継となる新型特急車両がデビューするのではないかという予想がされ、にわかに注目を浴びました。
しかし、結果その後新型特急の話題について続報がなく、代わりにスペーシアのリバイバルカラーの話題なんかが挙がっていました。
私はこのスペーシアの後継車両に非常に強い興味を持っています。
近年、特急列車の標準化や簡素化が進んでいる流れの中で、後継車両がスペーシアより簡素化されてしまわないか…という一抹の不安があるからです。
ただ、逆に近鉄の「しまかぜ」と肩を並べられる超豪華列車が登場するというパターンも期待しています。
理想としては、豪華な座席にビュッフェ、個室を継続(あるいはさらに進化)させた上で最新の設備に更新されたような車両が登場してほしいな、と妄想しています。
最近の鉄道業界は経営が苦しいところが多く、鉄道事業への大型投資に二の足を踏みがちかもしれませんが、個人的には、ちゃんとよいものを造ってくれるのであれば、近鉄が「しまかぜ」や「ひのとり」でしたように少額の追加料金があってもいいと思います。
そのほうが車両の償却が楽になって会社としてのリスクは減らせますし、いち乗客としてはその分豪華な車両に乗せてくれるのであれば全くかまいません。
おそらく、新型特急の話題が復活した時には同時にスペーシアの去就も語られると思うので、今のうちに乗っておきたい車両でもあります。
それでは今回はここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
近鉄特急ひのとりの特等席!プレミアムシート最前列で前面展望を満喫してきた。
みなさまこんにちは。ゆわきーです。
このブログをご覧いただき、ありがとうございます。
前回の記事では、先日名古屋に行った際の行きの行程で乗車したN700S系グリーン車の様子を書きましたが、今回は帰りの近鉄特急「ひのとり」乗車時の様子を書かせていただきます。
よろしければ↓前回の記事もぜひご覧ください。
今回も行きと同様、予約の段階からプレミアムシートとレギュラーシート、どちらにしようか迷ったのですが、ネット予約画面を覗いたときに運よくプレミアムシートの最前列1人掛けの席が空いていたので、即決お買い上げしました💸不可抗力です(笑)。
ひのとりには何回か乗車したことがありますが、最前列は初めてなのでかなり楽しみにして当日を迎えました😊
さて、当日は少し早めに名古屋駅に到着したので、出発時間までお茶しました。
今回お邪魔したお店は、JR名古屋駅併設の高島屋7Fにある「パパスカフェ」です。
こちらのお店は東京などにいくつかの支店があるのですが、ここのケーキがお気に入りなので、ちょくちょく利用させてもらってます。
今回は「ブルーベリーショートケーキ」とセットでアイスカフェオレを頂きました。
パパスカフェのケーキの中でも一番好きなやつです。
季節限定のようなので、毎年タイミングを見計らって食べに行ってます🍰
と、気が付くとけっこういい時間になってきたので、お店を出て地下におります。
ちょうど、賢島行きの伊勢志摩ライナーが向かいのホーム停車していたので撮影しておきました。
私が伊勢志摩に行くときはだいたい行きはこの伊勢志摩ライナーに乗って、帰りにしまかぜを利用するパターンが多いです。
ふと気が付いたのですが、近鉄名古屋駅のホームの壁には車両の写真が飾ってありました。
下の写真はおそらく鳥羽あたり?で撮った写真かと思いますがなかなかいい感じの写真だったので普通に見入ってしまいました🕵️♂️
そうこうしているうちに、本日の主役がご入線です。
ほんと、ひのとりの車体デザインは最近の特急列車の中では群を抜いてカッコいいですね。
お客さんがかなり乗っていたようで、停車後にドアが開くと同時にたくさんの人がホームへ降り立っていました。
車両といっしょに記念撮影をする親子連れの方もたくさんいて、かなりの人気っぷりでした😊
しばらくホームで待った後、清掃が終わったので車内に入ります。
せっかくなのでカフェスポットでコーヒーを…と言いたいところですが、さっき飲んだばかりなので今回はガマン😔
ちなみに、ここのコーヒーは以前飲んだことがありますが、お値段(200円)からすると普通においしくてコスパいいと思いました。
まだ飲んだことがない方はぜひお試しを!
また、ひのとりの車内にはロッカーも備えられており、けっこう大きな荷物も入れることができます。
おそらくインバウンド客が大荷物で乗ることを想定しての設備かと思いますが、国内旅行でもトランクなんかがあるときは助かりますね。
いよいよプレミアム車両の客室内に入ります。
今回は初めて8両編成に当たったので、難波方の先頭車は8号車でした。
革張りシートにレッドカーペットという高級感がある組み合わせ。
N700Sのおとなしめなグリーン車のインテリアとは好対照ですね。
個人的には、上級クラスではシートの機能性だけでなく客室の雰囲気も重要な要素になると思っているので、こんな感じの重厚なインテリアは好きです💖
そして、とうとう念願の最前列へ…
やっぱり前面展望付きの最前列はロマンの塊ですね。
まだ地下で何も見えないのにワクワクが止まりません😆
シート自体も非常に快適です。
おそらく先発のしまかぜのシートを改良したものかと思いますが、後ろを気にせずシートをめいっぱい倒して寝そべると、超快適モードになります(笑)
一人でキャッキャしてると、発車時刻になり電車が動き出してました😂
名古屋駅から地上に出て車庫の脇をゆっくり通るところは、特撮モノのマシンの発進シーンみたいで好きです(笑)
コロナの影響で近鉄特急もかなりの減便を余儀なくされたようですが、それでもこの日はたくさんの列車とすれ違いました。
減便したのにこれだけ走るとは、普段の運用ではどんだけ多かったんだ…
途中、名古屋行き(逆行)のひのとりとも何度かすれ違い、順調に増備が進んでいるところを見れて嬉しくなりました。
津駅で乗務員さんの交代がありました。
この列車は津駅を出ると大和八木駅まで停まらないため、乗務区間の関係で交代しているのでしょう。
横の窓からもいろいろな景色が見れるので、前面展望付きの車両に乗ると、見るものが多くて忙しいです。
目があともう一組欲しくなってしまいますね😅
夕方発の列車だったので、だんだん外が暗くなっていったのですが、シートが快適なのも相まってウトウトしてしまいました。
でもせっかくの最前列なので寝るのはもったいないと思い、眠い目をこすりながらかぶりついてました。
そうこうしている間に、終点が近づきます。
名古屋を出てから2時間15分ほどで大阪難波に到着。
いやー、楽しくてあっという間でしたね!
今回はたまたま運よく最前列に乗れましたが、また乗れるますように…。
さて、今回新幹線と近鉄特急で大阪~名古屋を移動しましたが、いろいろな発見があって非常に面白かったです。
少し前だと、新幹線は速さと本数が強み、近鉄特急は安さが強みという両極関係であったように思いますが、「こだまグリーン早得」や「ひのとり」の登場により、そうとも言い切れない多様性が生まれたように思います。
新幹線の「こだまグリーン早得」を使うと、「のぞみ」に比べて速さと本数が犠牲になりますが、(同じくらいの値段で)快適性が高まります。
近鉄ではひのとりを使うと料金は高くなりますが、その分快適性が高まります。
つまり、大阪~名古屋間の移動手段を選ぶ際の新たな観点に「快適性」が加わったということです。
このように、利用者が自分の重視するポイントに合わせてサービスを選択でき、その選択肢が豊富にあるということは望ましいことだと思います。
そういう意味では、快適性を前面に押し出してデビューしたひのとりが私たちにもたらしてくれたメリットはとても大きかったのではないでしょうか。
先日無事に2021年のブルーリボン賞を取れたことは順当な結果だと思います(祝!)🎉
N700Sも良かったのですが、個人的には乗る楽しみという要素も含めると、どうしてもひのとりを推したくなってしまうのですよね…
そんなことを考えつつ、難波駅から回送されるひのとりをホームから見送りました。
それでは今回はここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
大阪~名古屋で新幹線&近鉄乗り比べ!東海道新幹線N700S系のグリーン車に乗ってみた。
みなさまこんにちは。ゆわきーです。
このブログをご覧いただき、ありがとうございます。
さて、前回までお送りしてきたおすすめの観光列車シリーズがあと1回残っているのですが、今回はちょっと休憩して別の話題で記事を書かせていただきます。
最近名古屋に行く用事があり、往復で新幹線と近鉄の最新車両に乗ってみる、という試みをしてみましたので、その際の様子をお届けしたいと思います。
(何気にこのブログ初めてのリアルタイム素材を使った記事でした…!)
私は大阪~名古屋間を移動する際には近鉄利用が圧倒的に多く、名阪特急に「ひのとり」がデビューしてからは、行き帰りでひのとりのプレミアムシートとレギュラーシートの両方に乗る、というのを楽しみにしていました。
一方で、私は東海道新幹線にも年に何回かは必ず乗るのですが、そういえば新型車両のN700S系がデビューしてから1年経つのにまだ乗ってなかったことに気づき(遅い)、急遽思い付いて行きの道中で乗ってみることにしました。
(帰りの様子は↓こちらです。)
そうこうしているうちに、本日の主役が登場しました。
普通車とグリーン車のどちらにするか迷ったのですが、せっかくの新型なのでグリーン車を奮発しました。
もちろん正規料金で乗るはずもなく、以前↓こちらの記事でご紹介した「EXこだまグリーン早得」にてお安くしていただきました(笑)
しめて6,090円也。
でも普通車も気になるので、今回はささっと撮影だけしてきました。
シートの座り心地などはまた別の機会に。
普通車の様子見もそこそこに、グリーン車へ移動します。
グリーン車の内装もJR東海らしくシンプルであまり飾り気のない感じですが、座席の色がブラウンに変更されたため、雰囲気はさらに渋めになっています。
ふと思ったのですが、窓まわりの意匠がN700系から変更されており、旅客機っぽい雰囲気になりましたね。照明の使い方も間接照明が中心になっているので、なおさらそのような印象を受けました。
さて、肝心のシートの座り心地ですが、個人的には従来型のN700系からだいぶ改善されたと感じました。
実は私、N700系のグリーン車のシートがあまり好きではありませんでした😢
座面に微妙なヤワさがあって体の据わりが悪く、「シンクロナイズドコンフォートシート」というやたら長い名前がついたリクライニング機構も自分の体に合わなかったのか、シートに身を任せると体制が苦しくて落ち着かない、という感想でした。
対してN700Sのシートは、N700系に比べて座面も背もたれも硬めに仕上がっています。(経年劣化がないせいかもしれませんが…)
ただ、座って体が痛くなるような硬さではなく、体をしっかりホールドしてくれるほど良い硬さです。
またリクライニング機構もかなりスムーズになり、座席を倒した状態でリラックスしやすくなりました。
これならば安心してシートに身を任せられます👍
さてさて、そんな感じでグリーン車の第一印象をかみしめつつ、おやつを頂きます。
私の車内おやつの定番は、最近なにかと話題の「シンカンセンスゴイカタイアイス」ことスジャータのスーパープレミアムアイスクリームなのですが、今回はちょっと趣向を変えてみました。
以前、新大阪駅構内のスーパーで見かけてずっと気になっていた、よつ葉乳業のアイスを買ってみました。(全然ご当地感はありませんが(笑))
私はよつ葉乳業大好きな人で、バターミルクパンケーキが我が家のご褒美朝ごはんになっています。
なので、よつ葉のアイスならさぞかし美味しかろう…!と思ってチャレンジ。
お味のほうは、シンカンセンスゴイ(以下略)より甘さ控えめであっさりしていましたが、ミルク感は強く、食べ応えがあります。
車内で珍しいアイスの食べ比べってのも楽しくていいですね。
そんなこんなやっていたらあっという間に名古屋についてしまったので、急いで荷物をまとめて下車しました。
こだまでも新幹線は速いですね…!
と、こんな感じでN700Sの初乗車はあわただしく終わりました(笑)
正直、乗る前はN700系とそんなに差があると思っていなかったのですが(失礼)、グリーン車に限っては想像以上に快適になっていて、いい意味で期待を裏切られました。
今回は新大阪~名古屋の短時間乗車だったのですが、おそらく長時間乗車になった際の疲れにくさの面ではN700Sと従来型のN700ではかなり差が出るでしょう。
なのでグリーン車にある程度まとまった時間乗車する場合は、(時間が許す範囲で)N700Sで運転される列車を指名買いしたほうが良いと思います。
幸いなことに、今はJR東海の公式WEBサイトでN700Sで運転される列車を事前に確認できるようになっています。
https://railway.jr-central.co.jp/n700s/
ただ、エクスプレス予約の予約画面ではN700Sと従来型のN700系は区別されずに表示されていました。
なので、今後JR東海がN700S運転列車の掲載を終了した場合はN700Sの指名買いが難しくなる可能性があります。
ご興味がある方は、今が乗り時かもしれません。
それでは今回はここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
価値ある観光列車シリーズ②~現代観光列車の始祖~ゆふいんの森
みなさまこんにちわ。ゆわきーです。
このブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は前回に続き、おすすめの観光列車の2つ目をご紹介します。
よろしければ↓前回の記事も読んでいただけると嬉しいです。
今回は2回目として「ゆふいんの森」をご紹介します。
「ゆふいんの森」はJR九州が博多~由布院・別府間で運転する観光列車です。
★今回のもくじ
1.「ゆふいんの森」の概要
①観光列車界の超ロングセラー
2.「ゆふいんの森」の魅力
①レトロクラシックなインテリア
②ハイレベルな飲食物
③ちょっとしたフリースペース
3.まとめ
①現代観光列車のひな形
②観光列車の入門にぴったり
1.「ゆふいんの森」の概要
①観光列車界の超ロングセラー
ゆふいんの森はJR誕生から少し経った1989年にデビューした列車です。
当初は既存の車両の走行機器を流用した車両を3両編成で運転していましたが、順調に人気を獲得して4両編成に増結。
さらには2つ目の編成が追加される等の経緯を経て、現在は1日3往復体制で博多~由布院・別府間で運転されています。
1989年デビューなので、気が付くと30年選手です。
後発の観光列車の中には、実績が振るわずに本数が減ってしまうものもありましたが、同じ観光列車が本数を増やしつつ30年も続くというのはなかなか例がないことです。
②雨ニモ負ケズ
そんな人気者であるゆふいんの森ですが、30年の間にいろいろな憂き目にもあっています。
みなさんもニュースで聞き覚えがあるかもしれませんが、ゆふいんの森が運転されている「九大本線」という路線は災害に弱く、豪雨で線路が流される等して不通になってしまうことが何度かありました。
特に2017年の九州北部豪雨の際は鉄橋が川に流されるという事態になり復旧作業が長期化しましたが、その間ルートを変えて運転されるという対応がなされました。
さらにはコロナ騒ぎ真っ只中の2020年7月にもまだ鉄橋が流されて長期不通になりましたが、運転区間の短縮と代行バス運転などで対応。(現在は運転再開済み)
なかなかの波乱に遭っていますが、よくぞ頑張って今まで走ってくれているな、と感謝の念がわいてきますね。
2.「ゆふいんの森」の魅力
※筆者はゆふいんの森Ⅰ世(キハ71系)にのみ乗車したことがあるため、以下の内容はⅠ世についてのものとなります。
ゆふいんの森にはもうひとつ別の車種(ゆふいんの森Ⅲ世:キハ72系)も使われており、そちらは内装等が異なりますのでご注意ください。
①レトロクラシックなインテリア
ゆふいんの森の大きな魅力は「落ち着きのある車内インテリア」です。
内装にはエントランスから客室まで木材がふんだんに使用されており、優しい印象を受けます。
JR九州の車両はインテリアに木材を使ったものが多いのですが、後発のものが和のテイストを取り入れているのに対し、ゆふいんの森は純洋風。
さながら、森の中に建つクラシックホテルといった印象です。
30年選手だけあってところどころ傷や劣化があり、古さを感じる部分もあるのですが、それすらも「味」と思わせてくれます。
座席の座り心地は柔らかめで、これまたホテルのラウンジのソファのようです。
このシートに身をまかせつつゆっくりコーヒーを頂く…なんてシチュエーション、とっても優雅です。
日本の鉄道車両の中で、「雰囲気」でここまで落ち着かせてくれる列車はそうそうありません。
②ハイレベルな飲食物
ゆふいんの森には飲食物やオリジナルグッズなどを対面販売する売店がありますが、ここで売られているものが非常においしいです。
ミシュランの星付き店監修のオリジナル弁当にはじまり、地ビールやご当地アイスなど、ラインナップの充実度には目を見張るものがあります。
素敵な雰囲気の客室でおいしい車内グルメに舌鼓をうつ…最高です。
ゆふいんの森に乗ったときは、ぜひランチにでも車内グルメを楽しんでみてはいかがでしょうか。
※注意!
この記事の執筆時点では、新型コロナの影響でゆふいんの森の車内販売の内容が変更されています。
具体的には弁当が完全予約制になっているほか、車内販売の品目が削減されているようです。
これからゆふいんの森で車内販売をご利用予定の方は、JR九州の公式WEBサイトより最新の情報をご確認ください。
特急 ゆふいんの森 | JR九州の列車たち ~JR九州 観光列車【D&S列車】・新幹線~
③ちょっとしたフリースペース
ゆふいんの森Ⅰ世には、通常の座席とは別に簡単な椅子を備えたフリースペースがあります。
椅子が外側を向いているため外の景色を思う存分堪能できるほか、乗車記念スタンプや車内誌などがあり、気分転換にちょうどよいスペースになっています。
このように自席から出歩けるスペースがあると長時間乗車する際の感想が結構変わってきます。
快適な座席でも長時間座っていると少し動きたくなってくるので、「車内を歩き回れる楽しみ」があるというのも、快適な移動時間に必要な条件なのです。
3.まとめ
①現代観光列車のひな形
さて、ここまでゆふいんの森の魅力について語ってきましたが、実はゆふいんの森が備えている要素は後から登場する観光列車たちにもしっかり受け継がれています。
インテリアが特徴的であること。
車内販売でご当地グルメやオリジナルグッズを販売していること。
ちょっとした隙間のスペースに展示品や簡易椅子を置くこと。
そう考えると、ゆふいんの森は現代観光列車のひな型であり、始祖ともいえる存在なのではないか、と思います。
その後、観光列車のパイオニアになったのがこの列車の運行会社であるJR九州だったことも関係しているのでしょう。
ただ、他に同じ形をとった観光列車が増えるとその中に埋もれてしまいそうなものですが、それでもゆふいんの森が今でも根強い人気を持つのはその完成度の高さゆえであると思います。
シートや車内販売商品などのパーツのクオリティもさることながら、それらを統一感のあるインテリアコンセプトでまとめ上げているのは本当にすごい。
もはやこれは「ゆふいんの森という世界観を味わえる」というレベルです。
博多から由布院までは2時間10分ほどですが、その2時間10分を贅沢な時間に変えてくれる名役者。
今は新型コロナで車内販売の縮小などの影響を受けていますが、1日でも早く、この列車の魅力がすべて味わえる状態に戻ってくれるよう切に願います。
②観光列車の入門にぴったり
私は「どの観光列車にのったらいいかわからない」という方にはまず、このゆふいんの森に乗ってみることをおすすめします。
日本の観光列車のエッセンスが詰まっており、なおかつハイクオリティな列車なので、これに乗っておけば「観光列車の楽しみ」を一通り味わうことができます。
博多駅から乗れるのでアクセスはいいですし、1日3往復走っているので、利用しやすさからいってもかなりおすすめです。
ぜひこの列車で森の中のリゾート気分を味わってみてください。
それでは今回はここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。